
【埼玉県川口市】ベランダ屋根の波板交換工事|強風被害と経年劣化を解消し、安全で明るいテラス空間へ再生
| 建物種別 | 戸建て住宅 |
|---|---|
| 所在地 | 埼玉県川口市 |
| 構造 | 木造 |
| 施工内容 | 既存波板撤去・廃材処分、鉄骨フレームの点検・補修、波板割付・加工、新規ポリカーボネート波板張り、専用ビスによる固定・仕上げ確認 |
| 施工箇所 | ベランダ屋根 |
施工前の状態|経年劣化と安全性の課題
工事前のベランダ屋根は、塩ビ製の波板が長年の紫外線や風雨の影響を受け、ところどころで大きく割れ・裂けが発生していました。

割れた波板が細長くめくれ上がり、強風時には大きな音を立ててバタつく状態で、飛散による近隣への被害リスクも懸念されました。
また、波板そのものが日焼けによって白く劣化し、採光は確保できているものの、屋根全体が不均一にたわんでおり、雨の日には水が溜まりやすい状態でした。

固定用のビスも緩みや抜けが目立ち、一部では波板がフレームから浮いてしまっていました。
お施主様からは
台風や春一番のたびに波板が飛ばないか心配になる
強風でバタつきがひどく、落下の危険を感じる
せっかくのベランダなのに、屋根がボロボロで見栄えが悪い
劣化した波板が暗く、室内まで光が届かない
見栄えと安全性を両立した屋根に張り替えたい
といったお悩みを伺い、安全性の確保と見た目の改善、そして長く使える屋根へ更新したいとのご要望を受けて、今回の波板交換工事がスタートしました。
美しく長持ちする波板へ|職人がこだわる7つの施工ステップ
① 既存波板の解体・撤去
まずは脚立と安全帯を使用し、既存の塩ビ波板を一枚ずつ慎重に取り外していきます。
割れが進んだ波板は小さく砕けやすいため、落下物が出ないよう養生と人員配置を行いながら撤去しました。

取り外した波板は、プラスチック類として適切に分別。
ビスや釘など金属類も現場内で仕分けし、産業廃棄物としてルールに則った処理を行っています。
② 鉄骨フレーム・下地の点検と補修
波板をすべて撤去すると、鉄骨フレームや母屋材の状態が露わになります。
今回の現場では、表面に錆が広がっている箇所や、長年の荷重でわずかに歪んでいる部分が確認できました。

ワイヤーブラシ等で錆を落とし、必要に応じて補強を行ったうえで、新しい波板がきれいに納まるよう、フレームのラインと勾配を確認。
この下地調整を丁寧に行うことで、波板の仕上がりの美しさと耐久性が大きく変わってきます。
③ 新規波板の割付・加工
続いて、新しく使用するポリカーボネート波板を現場に合わせて割付・カットしていきます。
ポリカ波板は塩ビ波板に比べて耐衝撃性・耐候性に優れた素材ですが、山のピッチや長さが既存のフレームに合っていなければ、本来の性能を発揮できません。
実測した寸法をもとに、
- 1枚あたりの重ね幅
- 出幅(雨樋側への出寸法)
- 壁際の差し込み量
を調整しながら、風向きと雨の流れを考慮したレイアウトで加工を進めます。
④ 波板の仮置き・位置調整
加工した波板をフレーム上に仮置きし、全体の通りを確認します。
山の重なりが一定になるように並べ、最終的なビス位置・ピッチを墨出ししておきます。
この段階で歪みやたわみをチェックしておくことで、ビス固定後の波打ちや仕上がりムラを防ぐことができます。

上から見ても下から見上げても、まっすぐで美しいラインになるよう微調整を行いました。
⑤ 波板専用ビスによる本締め固定
位置決めが完了したら、波板専用のビスを使用して本固定を行います。
今回の現場では、パッキン付きの専用ビスを波板の「山」の部分に等間隔で打ち込む工法を採用。

これにより、
- 雨水の浸入を防ぐ防水性
- 強風時のバタつきを抑える固定力
- 波板への負荷を分散するクッション効果
をバランスよく確保しています。
インパクトドライバーのトルクも調整し、ビスの締めすぎによる波板の割れを防ぐよう配慮しながら施工しました。
⑥ 仕上がり・雨仕舞の最終チェック
全枚数の固定が完了したら、上から・下から双方の目線で仕上がりを確認します。
壁際の納まりや、出幅・勾配、ビス頭の並び方など、雨水の流れと風の通りをイメージしながら細部をチェック。
必要に応じてビスの増し締めや位置調整を行い、波板同士の重ね部分に隙間がないかも再確認しました。
⑦ 清掃・周辺片付け・完了報告
最後に、撤去時に出た細かな破片や切り粉を清掃し、ベランダ床や手すりの汚れも拭き上げます。
梯子や工具を片付けたのち、お施主様立ち会いのもとで仕上がりをご確認いただき、強風時の注意点やメンテナンス方法も併せてご説明して工事完了となりました。
施工後の様子|明るさ・耐久性・安全性が大幅に向上
交換後のベランダ屋根は、透明度の高いポリカーボネート波板により、以前よりも均一で柔らかな採光が得られるようになりました。

天気の良い日は、室内まで明るさが届き、日中は照明いらずで過ごせる時間も増えます。

上から見ても波板はフラットに張られており、ビスは一直線に並んでいるため、見た目にもとてもスッキリ。

下から見上げた際も、たわみや浮きがなく、強風時でも安心してお使いいただける仕上がりです。

また、ポリカ波板は塩ビ波板に比べて
衝撃に強く割れにくい
紫外線に対して高い耐候性を持つ
ため、長期的なメンテナンス頻度の軽減にもつながります。
見栄えの面でも、老朽化した屋根から一新されたことで、外観全体の印象が引き締まり、ベランダが「安心して洗濯物を干せる・くつろげる空間」へと生まれ変わりました。
強風地域でも安心して使える屋根へ。職人が大切にしたポイント

波板交換工事は、一見すると「古いものを外して新しい板を張るだけ」のように思われがちですが、実際には 下地となるフレームの状態確認と調整が仕上がりを左右するポイント になります。
今回は、既存の鉄骨フレームに錆や歪みが見られたため、撤去後の段階でじっくりと状態を確認し、新しい波板がきちんと勾配を保てるように調整してから施工を進めました。
また、ビスの本数や位置、重ね幅の取り方など、風の強い川口エリアの気候を踏まえた施工 を意識しています。
完工後、お施主様から「これで台風のたびにヒヤヒヤしなくて済みますね」と言っていただけたことが、職人として何よりの励みです。
今後も一軒一軒の現場で、安全性と耐久性を第一に、外装リフォームのプロとして丁寧な施工を心がけてまいります。






